流石は米農家育ちだ。 峠の義父母から届いた新米コシヒカリを炊いた初日、夫に内緒にしてサプライズを目論んでいたのだが、口に入れる前にバレてしまった。 家に居る日は、米が炊けると夫がしゃもじで米を返してくれるのだが、その日は炊飯器の蓋を開けた瞬間だった。 夫これ新米だね。 あいすえ!わかる? 夫わかるよ~香りが違うもん。 なるほど。ツヤツヤ輝く純白の色艶も然ることながら、確かに昨日までの昨年の米とは香りからして違う。 やっぱり米農家の息子だなと感心した。 新米は、まずはそのまま米だけを口に運んでコシヒカリの香 ...