思い出の山茶花の枝おろし

雪の重さに耐えきれず枝が折れてしまっていた、お向かいさんの庭園の「山茶花」。

山茶花 2021年2月

折れた枝を重たげにぶら下げながらも、昨年よりもさらにたくさんの花を咲かせている姿に、生命力の強さを感じていた。

山茶花 2021.4.1

緊急事態宣言の解除を受けて、普段は関東方面にお住いの、この庭園の地主さんであるお向かいさんが7ヵ月ぶりに帰省された。

新潟方面の大雪の様子をニュースで見ながら、心配されていたそうで、一月の最強寒波の際の写真をお見せすると、想像を遥かに超える大雪の様子に大変驚かれた。

最強寒波 2021.1.10

ご兄妹で日取りを合わせて帰省され、冬囲いの落とし板を外したり、家周りを確認されたあと、大雪の犠牲になった庭園の山茶花の様子を眺めていらっしゃった。

私も大好きな山茶花のお話がしたくて

あいす

最強寒波の大雪に耐えきれなかったようで、とても残念ですね。

とお話しすると。

「この木は、子供の頃から私も割と好きでしたよ。まぁ自然には敵いませんからねぇ。」

と、おっしゃりながらお兄さんと一緒に、ぶら下がったままになっていた枝を綺麗に下ろしていかれた。

ご兄妹はお人柄もよく、とてもお元気そうで、お兄さんは84歳、妹さんは間もなく80歳を迎えるとお聴きしてとても驚いた。

このご兄妹が、お子さんの頃から育てられていた山茶花だったんだ。

隣に並ぶ桜の木も然ることながら、たくさんの思い出が詰まった、どれだけ大切な山茶花なのかということを知った。

ようやく枝を整えてもらえてよかったね。

私も嬉しかった。

これからも、毎年枝いっぱいに花を咲かせてほしい。

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