令和元年6月15日に確定した「着工立会(地鎮祭)」までの間に課せられた、着工前に完了すべきミッションがありました。
その1:「敷地内の石を撤去せよ!」
その2:「敷地内の立木を伐採せよ!」
ショック
実は、このミッションの話があった際「立木の伐採」について、私は大きなショックを受けました。
以前よりご紹介していますが、私たちの土地(風の丘)は緑があふれる自然豊かな環境で、それが購入の大きな決め手となったのですが、今回伐採しなくてはならない「立木」は、その豊かな自然の中でも私がとても気に入っている「立木」で、部屋の窓からその立木の新緑や紅葉・集まる鳥たちを眺めて過ごしたいというような想いがありました。
けれど、現実はそう甘くありませんでした。
新居の設計上、立木の一部が建物にかかってしまい常に枝の剪定が必要となり、万が一強風などで倒れてしまうと建物に損害を与える可能性もあるため、将来的に考えても伐採するべきということで、最終的に私も納得のうえ、あきらめることなりました。
そして、ミサワ先生より
と提案いただいたように、少しでも費用を抑えるためこちらで立木の伐採を対応することにしました。
*土地代の精算を次月の6月10日に控えていましたので、本来ならば、この時点では土地に手を加えることはできない訳ですが、地主様と仲介業者の不動産会社の社長様の御厚意で、土地代の精算前に、この作業をさせてもらう許可をいただくことができました。
*「ミッション」と「土地」についての関連記事はこちら 続きを見る
ミサワホームの家づくり⑦工事請負変更契約
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高台の土地『風の丘』のロケーション紹介
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ミッション:立木の伐採
伐採する「立木」はこちらの二本。
この立木、向かって右(柿の木)は我が家の敷地内のものなのですが、左(桐の木)は、実は私たちが借景の許可をいただいている東側の庭園の地主様の敷地内に位置しています。
*借景についての記事はこちら
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ミサワホームの家づくり ⑤契約後打合せ【間取りの確定】
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庭園の地主様は、敷地内の北側(傾斜地側)に多数ある立木の枝や落葉の処理などに手間がかかり、対応しきれずに悩まれていたそうで、この度、私たちが新居を建てると知り、自身の桐の木が迷惑をかけてはいけないと、着工前に桐の木の伐採をお願いできないかと申し出ていらっしゃったのです。
この地主様(正式には、施設に入居されている地主様の娘様にあたる方)は、我が家の土地(風の丘)のお向かいにご実家があるのですが、普段は、県外にお住いという事情があり
『費用はこちらで負担しますので、業者に見積りを取って段取りをお願いできませんでしょうか?』とのこと。
そこで、我が家の敷地内の柿の木と庭園の地主様の桐の木、計二本の「立木の伐採」に一役買って出たのが、御年80歳の夫の父でした。
足腰も達者で、現役で早朝から日没まで田んぼや畑仕事をバリバリこなすスーパーマンのような父は、若い頃は地元の林業組合に所属し、樵(きこり)と田んぼで生計を立てていた、その道のプロ。
樵(きこり)
もしくはそれによって生計を立てている者を指す。
*参照:ウィキペディアより
その父が私たちのために一役買ってくれるのですから、これほどありがたいことはありません。
夫が補佐をしながら、父と「立木の伐採」をすることに決まりました。
父の見解では「石の撤去」と「立木の伐採」では、石の撤去作業の足場下地のことなどを考慮して、順序としては「立木の伐採を先に済ませるべき」とのこと。
これに従い、農作業の合間を縫ってさっそく「立木の伐採」に取り掛かってもらうことになりました。
仕事は段取りが命
『仕事は段取りが命。まず足元からだ!』
父の指令で立木伐採の下準備として、50~60cmまで伸びていた風の丘の雑草達を、夫が刈り取り足場を整えてありました。
令和元年5月31日 立木伐採の当日は曇り空。
心配していた雨も当たらず、過ごしやすく作業には持って来いの日となりました。
『いい日だ!』
柿の木 伐採
まずは敷地内の柿の木から。
直径40cm~50cm高さ8m枝張10mほどの柿の木の周囲を整えながら、木を倒す方向を確かめる父。
柿の木に、倒す方向とは反対の対角線上に斧を入れる父。
斧を入れる角度と位置は、元きこりの父の感覚がすべてです。
父曰く、これ位の小型の木は斧を入れるだけで容易に倒すことができるそうです。
無事に、柿の木が伐採されました。
この時、父の補佐と撮影を担当していた夫は、予想をはるかに超えて生い茂った柿の木の枝の片付け作業に追われて、倒した柿の木を撮影しそびれたそうです。
実はこの柿の木が、私が残したかったお気に入りの立木だったのですが、新居で使用する手作り家具の材料として愛用していくため、木の幹を程よい長さにカットして、敷地の後方へ保管してもらいました。
特に、柿の木は年輪がしまり非常に硬く重量があるのだそうで、伐採した木の片付け保管作業で夫も大変だったと思います。
桐の木 伐採
続いては桐の木。
庭園の地主様の桐の木は、我が家の柿の木を遙かに上回る直径約80cm高さ12~15m枝張10mほどの大木。
一歩間違えれば大変なことになるため、倒す方向を慎重に計算する必要があります。
この桐の木は、倒す際に車につないだロープで誘引するため、まず木にロープを括ります。
下の画像は、高さを計算しながら桐の木にロープを巻き付ける父。
木を誘引する方向には、夫が車をスタンバイしています。
車で誘引する方向を計算しながら、斧とチェーンソーで切込みを入れる父。
倒す準備が整いました。
桐の木とロープでつながれた誘引車でスタンバイしていた夫が、父の合図でゆっくりと車を後退させながら、最後は桐の木の下敷きにならぬよう、倒れてくる方向から逸れるよう慎重にハンドルを切ります。
立木伐採作業の中でも、最も緊迫する瞬間です。
そしてついに、桐の木が伐採されました。
『バリバリバリバリッ』と、桐の木は音を立て、父の合図からほんの5秒ほどの出来事だったそうです。
計算通りに敷地内に横たわる桐の木に圧巻です。
伐採した桐の木は、細かくカットして地主様の敷地内に片付けてもらいました。
ちなみに、桐の木は木樹が非常にやわらかく、中が空洞で空気層があり軽いのだそうで、ずっしりと重い柿の木に比べて片付け作業は楽だったそうです。
こうして、無事にミッションが完了しました。
御年80歳の父の腕と技
御年80歳、身長150cm弱の、私よりも小さな父が買って出た「立木の伐採」は、事故やケガもなく無事に完了することができました。
日頃からの力仕事で鍛え抜かれた父の身体は、私も惚れ惚れするほど強く逞しく、80歳を迎えてもなお衰えぬ腕と技に、尊敬と感謝の意を表したいと思います。
そして同時に、長年に渡ってこの土地で息づいてきた「柿」と「桐」の木に、感謝の意を表します。
令和元年5月31日、我が家の着工前ミッション「立木を伐採せよ!」完了。
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