年越しの腹いっぱいの蟹を励みに、今年も一年踏ん張ってきた夫。
大晦日の明日も朝から仕事が入っているから、今日を逃すと買い出しのチャンスはない。
わずかな小遣いをコツコツ貯めていた、無類の蟹好きの夫の買い出しに、今日は私も付き合った。
行先は、新潟県糸魚川市能生の鮮魚センター「マリンドリーム能生」。
冬の日本海に沿って南下。
年末だけれど、やっぱり今年は交通量が少ない。
それでも現地に到着すると、年末年始の買い物客で賑わっていた。
なかでも、隣接する「かにや横丁」は、地元の漁師さんが出店する日本海側最大規模のカニの直売所で、お目当ての店に急ぐとすでにこんなに並んでいた。
各直売所は、漁船の名前がそのまま店名になっていて、その漁師の奥さんたちがお店に立っているんだそう。
私たちも列に並んで、夫の一押しの店「漁盛丸」さんで地元日本海産のベニズワイガニ3杯を無事購入した。
しかも、お母さんがもう1杯おまけしてくれた。
このおまけも毎年夫の楽しみらしい。
夫曰く、今年は並んでいるカニの数が少ないとかで、漁獲がよくなかったのかもしれないとのこと。例年は、おまけの数ももっと多いんだそうだ。
何にせよ、夫の嬉しそうな顔をみてほっとした。
鮮魚をみてまわるのは楽しい。
お父さんが店先でマグロを解体している。
能生の名産ゲンギョ干し、メギス干しははじめて見た。
そういえば、我が家でも夏に釣ったキスを一夜干しにしたら美味だったからね。
佐渡の寒ブリステーキか~。よだれが出てくる。
オホーツクの新巻鮭もデカい。
へぇ~。雄(オス)が旨いんだ。
鮭をみていたら威勢のいいオジちゃんが『時鮭が一番うまいよ!』と声を掛けてきた。
え?!トキシラズ?
実は、初めて耳にした「時鮭」
すると、オジちゃんが教えてくれた。
これが感動だった!
なんでも、この「時鮭」というサケは、もともとロシア生まれなんだけど、回遊の途中に北海道の沿岸で春5月~6月頃の期間限定で漁獲されたもので、一般的な秋に獲られるサケと違ってとても貴重なんだそう。時をまちがえた鮭、ということから時知らず(ときしらず)。
春の時鮭は産卵の準備が整っておらず卵や白子を抱えていない分、脂や栄養分が身のほうにたっぷりのっているから最高に旨く、ハラミにまで旨みと脂がのっているんだとか。
『この「時鮭」を食べると他のサケは食べられないよ!』とのこと。
こんなサケにははじめて出会った。
これは是非一度食べてみたい。
1本の鮭を半身に開いて、さらに食べやすく切り身にしてある。
しかも真空パックだから、すぐに食べきれない分はジッパー袋に密封して2~3ヵ月は冷凍保存が可能だそう。
オジちゃんの絶妙なトークに負けた。
ちょうど1本から開かれた半身同士が、それぞれパックされてペアで並んでいたのも縁起がいい。
半身は自宅用に。
もう半身は、夫の両親への年始にしよう。
いい買い出しができた。
帰路は、日本海の波も高くなっていた。
年末年始の寒波が新潟にも近づいている。
風の丘の我が家も、いよいよ雪が舞いはじめた。
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